最後のお別れ
年齢は満80歳、80歳とは思えない若さの方でした。
27年のお付き合いは社長にとって私が1番長いお付き合いだったと思いますと
息子さんと奥様に言われました。
健康面に関しては本当に良く学んできた方なのですが病院嫌い、薬は飲まない
身体に害のあるものは一切受け付けないといった頑固な方だったそうです。
奥様が心臓が悪くやっと退院して来た翌日にお腹が痛くなり胆のう癌だという事が判明
本人は癌を認めなくて入院もしないと家に帰ったそうです。
自宅に戻り5日目、とうとう我慢できない痛さになり病院へ行き
2日後息を引きとってしまったそうです。
奥様が退院してホッとした時に・・・・・。
それまではきっと気が張っていたのでしょう。
私と電話で話したときは丁度自宅に戻られた頃だったと思います。
何一つ体調が悪いことも言ってなかったです。
何一つお声をかけてあげられなかったことがとても残念で悔やまれます。
何かの縁なのでしょう、お義母さんは息子さんのお客様で(介護用品)
息子さんは我が家に良く来ていたのでシャンプーを持ってきてもらったりと
家族でお世話になっていました。
お母様は「ご迷惑をおかけして本当にすみません」と何度も頭を下げ
息子さんは今後の事について真剣に考えますと言ってくださいました。
ただバンダイ企画株式会社は閉め息子さんもまた事業主なので父親の仕事を
継ぐことは出来ず材料がある分だけは従業員に作らせることが出来るのですが
会社を閉めれば事業主がいないので経営は無理との事でした。
どれだけの材料が残っているのかもまだ分からないので落ち着いたら整理して
シャンプーのレシピが出てきたら私に渡してくれるという事でした。
どうしてもこのシャンプーを必要としている方がいるんです。
社長の作ったシャンプーを残したいと伝えてきました。
お顔まで洗えるシャンプーなどありません。
月齢が経った我が家の子達が今も被毛が綺麗でいれるのも
このシャンプーのお陰だと思っています。
販売できなくても我が家のわんこ達には使わせたい・・・・。
そう思うのは私だけではなかったのです。
いつもご購入されているお客様から沢山のメッセージが届きました。
「このシャンプー以外は使いたくありません」「無くなってしまうのですか?」
「消臭剤も作れないのですか?」など・・・・。
メッセージは落ち着いたら社長のご仏壇にあげてこようと思っています。
いつもご購入いただいていたお客様に関しては在庫の確認とがわかり次第
少しでもお譲りできるよう努力したいと思っています。
またシャンプーの製造に関しては許可書や手続きが必要となるので
それがどこまでできるかわかれば引き続きエブリワンが製造。
肌水やクリームは難しいようですがシャンプーを製造する機械なども譲り受けることが
出来る可能性もあり落ち着いたら息子さんとお母様と相談することになっています。
社長の作ってくれたシャンプーがずっと生き続けることを願っています。


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